組合の沿革

1.創立までの経過

昭和40年5月、東通村議会が原子力発電所誘致を議決以来、経済的波及効果と地域振興に対する大きな期待と関心を寄せ、建設に至るまでの推移を見守りながら、原発建設推進を側面から支援して来ました。

元号が平成に改められて数年、高度経済成長による好景気の持続にも陰りが見え、全国的に商工産業にとりましては厳しい経済状況となり、不況風が吹きはじめた世情が背景としてありました。当東通村地域もご多分にもれず、経済不況風に煽られて影響をもろに受け、若年労働者が中央に流出する等人口減少に伴い経済過疎としての速度を早める望まざる副産物現象が生じていました。

これらの歯止め策として、東通原子力発電所建設には、持てる技術と労働力等で協力し、参画することによって地域商工業の振興は勿論のこと、東通村の振興にも寄与しつつ経済の活性化に繋ぐべきとの意見に集約され、既存の東通村商工会員を代表する形で(株)川村建設代表取締役川村幸吉氏、坂本燃料店代表坂本博和氏、(有)二本栁石油代表取締役二本栁雄作氏、田村酒店代表田村丈夫氏を中心に12名が立ち上がり、東通村及び東通村商工会並びに東北電力(株)東通原子力発電所建設所のご指導ご協力等全面的バックアップを頂きながら、本格的準備作業を開始したものであります。

2.設立等体制整備に着手

昭和59年7月27日に東通村商工会において、組合設立準備会を立ち上げていましたが、旧ソ連の「チェルノブイリ原発事故」発生に伴い、原子力施設の安全性に対する世論の厳しさもあって、一時活動の休止を余儀なくされていました。

平成4年8月14日までに、難航を極めた漁業補償交渉も関係者の情熱的な交渉により、先ずは原発立地点漁協との間に妥結の見込みとなる明るい展望のもと、立地に向けて情勢が一変した機と呼応し、早速趣意書を作成と同時に東通村商工会員に配布、希望者を募り95名の賛同を得て、先進地より講師を招聘しての勉強会及び数回の準備会を重ね、平成5年7月30日小田野沢地区学習等供用施設において開催された設立総会で、満場の議決により受注先の受皿的組織としてここに「東通商工事業協同組合」が発足。事務所は東通村商工会内においてスタートしました。

これまでの歩み

東通商工事業協同組合の発足当時から現在までの歩み。

昭和59年
7月東通村商工会・東通建設業協同組合・原準協力会、三団体による「東通村商工事業協同組合設立準備会」を組織。
昭和61年
6月漁業補償交渉が凍結状態のため、「東通村商工事業協同組合設立準備会」の事業活動を一時休止。
平成4年
6月6月1日漁業補償交渉の県知事再斡旋が提示され、「東通村商工事業協同組合設立準備会」が活動再開。
7月第1回準備会全体会議を開催、会長に川村幸吉氏を選任。
8月第2回準備会全体会議を開催。
10月六ヶ所村商工会、六ヶ所商工事業協同組合視察。
11月女川商工事業協同組合「高橋理事長」を招き講演会。
平成5年
4月第3回準備会全体会議を開催。
7月東通村商工事業協同組合設立準備会「定時総会」開催。
東通村商工事業協同組合創立総会開催。
11月青森県知事・東北運輸局長に「組合設立認可」申請。
12月青森県知事・東北運輸局長から「組合設立」認可。
平成6年
1月青森地方法務局むつ支局へ法人登記。
1月組合設立祝賀会挙行。
4月平成6年度通常総会開催。
平成7年
3月女川原子力発電所・女川商工事業協同組合視察研修。
5月平成7年度通常総会開催。
平成8年
4月通商産業省主催第一次公開ヒアリング開催。
5月平成8年度通常総会開催、任期満了に伴う役員改選。
7月四国電力(株)伊方原子力発電所、伊方商工会・商工事業協同組合視察研修。
平成9年
3月女川原子力発電所、女川商工事業協同組合視察研修。
5月平成9年度通常総会開催。
7月女川商工事業協同組合高橋理事長との歓談会開催。
11月組合忘年会。
平成10年
4月東通村商工会館から東北電力(株)社有地に事務所移転(現在地)。
小田野沢字見知川山45-3プレハブ2棟設置。
5月平成10年度通常総会開催。
8月食品関係部会、女川原子力発電所及び女川商工事業協同組合視察研修。
10月東北電力(株)、むつ商工事業協同組合との三者懇談会。
12月組合忘年会。
平成11年
5月平成11年度通常総会開催。
10月トントゥビレッジ物産コーナーオープン。
12月組合忘年会。
平成12年
1月東北電力(株)建設所との交流会。
4月六ヶ所村商工会との懇談会。
5月平成12年度通常総会開催。
6月東北電力(株)、泊地区商工業振興会との三者懇談会。
8月島根県鹿島町商工会、東通村商工会との合同研修会。
12月組合忘年会。
平成13年
1月女川商工事業協同組合視察研修。
3月泊地区商工業振興会役員と組合三役との交流会。
5月平成13年度通常総会開催。
9月東通村・原発建設所・組合との情報交換会。
12月組合忘年会。
平成14年
1月東北電力(株)本社表敬訪問。
2月原発建設所構内、直営売店オープン。
5月平成14年度通常総会開催。
7月組合事務所新築工事着工。
10月組合事務所新築工事完工、移転完了。
12月組合忘年会。
平成15年
1月東北電力(株)本社表敬訪問。
5月平成15年度通常総会開催。
7月東北電力1号機原子炉圧力容器据付祝賀会。
10月組合創立10周年記念式典・事務所新築落成式及び祝賀会挙行。
11月東京電力1号・2号機に関わる公開ヒアリング。
平成16年
1月東北電力(株)本社・東京電力(株)本店表敬訪問。
組合新年会。
3月女川原子力発電所・女川商工事業協同組合視察研修。
5月平成16年度通常総会開催。
7月東北電力1号機非常用炉心冷却系試験見学会。
10月東通村商工会創立25周年・東通村観光協会15周年合同祈念大会。
平成17年
1月東北電力(株)本社・東京電力(株)本店表敬訪問。
組合新年会。
東北電力1号機臨界・核加熱開始式・祝賀会。
3月原発建設所構内直営売店閉店。
5月平成17年度通常総会開催。
10月青森県中小企業団体中央会創立50周年記念式典。優良組合として中央会長表彰受賞。
11月東北電力(株)青森支店表敬訪問。
12月東北電力1号機営業運転開始。
平成18年
1月東北電力(株)本社・東京電力(株)本店表敬訪問。
組合新年会。
4月東北電力東通原子力発電所竣工祝賀会。
5月平成18年度通常総会開催。
8月東京電力東通原子力発電所「原水・上水配管の敷設工事」説明会。
9月東京電力東通原子力発電所「重要電源開発地点指定」お礼来訪。
平成19年
1月東北電力東通原子力発電所第1回定期検査。
東北電力(株)本社・東京電力(株)本店表敬訪問。
組合新年会。
5月平成19年度通常総会開催。
6月東北電力東通原子力発電所第1回定期検査終了。
7月大間幹線6工区工事現場事務所開所式。
「平成19年新潟中越沖地震を踏まえた自衛消防体制の強化及び迅速かつ厳格な事故報告体制の構築に係る改善計画」について発電所より説明。
8月大間幹線4工区工事現場事務所開所式。
「既設発電用原子炉施設の耐震安全性評価実施計画書」の見直しについて発電所より説明。
9月「東京電力柏崎刈羽原子力発電所での地震観測記録に基づく女川原子力発電所及び東通原子力発電所への影響の概略検討結果」について発電所より説明。
12月組合忘年会。
平成20年
1月(株)エルク、(株)エルタス表敬訪問。
3月東海第2原子力発電所・茨城県原子力オフサイトセンター視察。
東北電力東通原子力発電所第2回定期検査。
5月平成20年度通常総会開催。
8月東北電力(株)本社表敬訪問。第2回定期検査終了。
12月組合忘年会。
北日本電線本社表敬訪問。
電源開発(株)大間原子力推進本部表敬訪問。
東北電力青森支店表敬訪問。
平成21年
1月東北電力(株)本社・東京電力(株)本店表敬訪問。
3月(株)エルク本社表敬訪問。
4月電源開発(株)大間幹線建設所表敬訪問。
5月平成21年度通常総会開催。
6月トントゥビレッジ物産コーナー営業廃止。
8月八戸方面関係企業へ営業活動。
女川・福島方面関係企業へ営業活動。
9月東北電力東通原子力発電所第3回定期検査。
12月組合忘年会。
平成22年
1月東北電力(株)本社・東京電力(株)本店表敬訪問。
第3回定期検査終了。
2月大間幹線4工区、5工区、6工区工事終了。
3月東京電力(株)東通原子力建設準備事務所表敬訪問。
5月平成22年度通常総会開催。
10月東京・福島・女川・仙台方面定期検査実施担当業者へ営業活動。
組合倉庫完成。
12月組合忘年会。
平成23年
1月東北電力(株)本社・東京電力(株)本店表敬訪問。
2月東北電力東通原子力発電所第4回定期検査。
3月東日本大震災。
4月「福島原子力発電所事故を踏まえた東通原子力発電所における緊急安全対策の更なる充実」について発電所より説明。
5月平成23年度通常総会開催。
6月「福島第一原子力発電所事故を踏まえた東通原子力発電所におけるシビアアクシデントへの対応に関する措置の実施状況の報告」について発電所より説明。
8月平成23年度臨時総会開催。
10月東京・福島・女川・仙台方面営業活動。
12月組合忘年会。
平成24年
1月東北電力(株)本社・東京電力(株)本店表敬訪問。
5月平成24年度通常総会開催。
12月組合忘年会。
平成25年
1月東北電力(株)本社・東京電力(株)本店表敬訪問。
2月組合創立20周年記念式典・祝賀会。